表現をするためには、自分の心の中にある声をいかに言葉にしていくか、それを明瞭にしていくかが大切です。
文章でも会話でもプレゼンテーションでも、伝わるコミュニケーションとは以下の2つで構成されます。
コミュニケーション=内容(意見)+表現方法
つまり、一生懸命、表現方法を学ぶ、聞くことに集中する、といったことも大切なのですが、考え方の深め方・広め方、など、内容(意見)がしっかりしていないと、どうにも薄っぺらいものになってしまうのです。
ある程度、経験を積んで型ができてしまったり、逆に経験が少なすぎたりして、どうしても思考も表現も抽象的になり、具体化できないことは誰にでもあると思います。
抽象的なものを抽象的なままで済ませて満足できるのは、文系の研究者ぐらいです。
実務のなかでは、どうしても具体⇔具体や具体⇔抽象を行ったり来たりさせなければ、考えの整理も企画立案も原因究明もできません。
広報やコミュニケーションに関わる仕事でなくても、「思考」、とくに以下に具体化していくのか、考えていることを明確にしていくのかは、すべてのビジネスパーソンにとって必要なことですので、手元に置いておきたい一冊です。