企業の研究開発部門の広報支援


抱えていた課題


  • 先進的な研究を行い、研究成果も出ているが、学会での発表などアカデミックな場での情報発信に限られていた。
  • 一般向けにWebサイトで情報発信していたが、専門用語が多く理解が難しい表現になりがちで、企業イメージでも「研究開発に力を入れている」「技術力がある」が競合と比較して低かった。
  • 研究開発部門の中で、どこまで分かりやすくするべきなのか、一般を対象にすべきものなのか、という議論はあるが、この答えを研究開発部門として出してよいのか不明瞭だった。

ご支援の概要


step1 研究開発部門の広報担当者がご相談窓口だったが、上記の課題に鑑み、広報部門との調整を優先。
step2 企業イメージにかかる課題として設定し、一般向けに分かりやすく表現することを広報部門から研究開発部門に指示を出す形をとる。
step3 担当研究員へのヒアリング、学会論文、特許情報等の情報からコンテンツの企画・検討。
step4 HP用のコンテンツ開発(研究概要を紹介するインタビュー記事)、専門誌向けの寄稿企画書の作成。

 


ポイント


  • 研究開発部門の広報について、広報部門の支援を得ることで、企業イメージの問題と研究情報発信の問題を結びつけた。
  • まずは公開情報を基に発信しやすい研究活動の広報を優先した。
  • 研究開発部門内で広報に対する理解を促進するよう、一般向けのHPコンテンツ開発と、専門誌向けの寄稿と、両方を実施した。

得られたこと


  • 研究開発部門の広報活動と、広報部門の広報活動に連携が生まれ、広報活動の充実につながった。
  • 研究開発部門内で、専門家や協業企業向けの専門的な情報発信と、一般向けの情報発信の違いを、具体的にイメージできるようになり、研究広報の認識が変わった。