社内報制作・社内コミュニケーション支援や、「月刊総務」を発行するウィズワークス株式会社が実施している「社内報アワード」。
このアワードをもとに、社内報の企画をまとめた冊子が毎年刊行されています。
他社の社内報は普段、目にすることができません。
企画の概要だけでもつかむことができますし、事例の数々からは、社内報に限らず、社内コミュニケーションの活動全般にあたっても、参考になるはずです。
1万円を超えてしまいますが、この内容からすれば間違いなく安いです。
躊躇無く買うべきです。
社内報制作・社内コミュニケーション支援や、「月刊総務」を発行するウィズワークス株式会社が実施している「社内報アワード」。
このアワードをもとに、社内報の企画をまとめた冊子が毎年刊行されています。
他社の社内報は普段、目にすることができません。
企画の概要だけでもつかむことができますし、事例の数々からは、社内報に限らず、社内コミュニケーションの活動全般にあたっても、参考になるはずです。
1万円を超えてしまいますが、この内容からすれば間違いなく安いです。
躊躇無く買うべきです。
戦略は実行されなければ意味がないものです。
経営と現場はどうしても考える視点・視座・視野がまったく異なりますので、乖離しやすいものです。
ところが、実際には現場の方が有益な情報を持っていることも多いものです。
本書は、実行を中心に、かつ、組織内コミュニケーションに比重を置いています。
考えなしに走り出すことを嫌う人もいますが、走りながらでなければ見えてこないこともたくさんあります。
結局はコミュニケーションを密にできるまでやるしかないのです。
ここ数年、地方創生を受けて自治体でも戦略の重要性が指摘されています。戦略も大切ですが、実行されないもの、現場と乖離したもの、住民にとってのアウトカムに繋がらないものでは何の意味もありません。
企業だけでなく、自治体職員にとっても参考になる部分はあるかもしれません。
失敗学の畑村洋太郎さんの本で、文庫なので気軽に手に取ることができます。
気軽に手に取ることができるものの、内容は非常に充実しています。
この本で書かれている内容は非常に実践的で、観察すること、理解すること、共通認識をつくることのポイントを明確に示してくれています。
毎度のように、もう少し見栄えの良い図にすれば・・・と思ってしまうところはありますが、観察する、理解する、共通認識をつくる、の3つは、いつの時代でも不可欠な能力です。
暗黙知をいかに共有するか、引き継ぎをどうしていくべきなのか、といった観点でも得られることが多いです。
名著です。
シャインさんの『プロセス・コンサルテーション』をエッセイ風に読みやすくし、「支援」とは何なのかを様々な事例も紹介しながら理解できます。
人を助けるときは、上下の関係にならないように注意が必要です。
本書では、支援で3つの種類を提示しています。
・情報やサービスを提供する「専門家」
・診断し処方箋を出す「医師」
・プロセス・コンサルタント
このうち、プロセス・コンサルタントに焦点をあてている内容です。
プロセス・コンサルにあこがれて、コンサルタントになったような人間ですが、テーマはなんにせよコンサルテーションを進める際、プロセス・コンサルのアプローチを実践しようとすると、その難しさを強く実感します。
クライアント側は、考えることに悩みを持ち相談しており、コンサルタントに依頼することで時間というコストを大幅に削減しようとしているからです。
このため、プロジェクトの支援を一貫してプロセス・コンサルのアプローチで進めることはとても難しく、まさに上記の3種類を、プロジェクトの中で使い分けるような形になります。
テーマやメンバーによって影響される部分もあるのかもしれません。
支援を徹底できるだけの力量が私にはないのかもしれません。
いずれにしろ、プロセス・コンサルの考え方に触れておくだけでも、その後の人生が良い方向に進んでいくほど、影響力のあるものです。
以下の2冊もオススメです。
好きな本の発行年がだんだん古くなっていくことが悲しく、いまではイノベーション・ファシリテーターとして著名になった野村恭彦氏が富士ゼロックスKDIにいらした時代の本です。
物語形式でファシリテーションを通じた組織変革の取り組みを紹介しており、とにかく読みやすい内容です。
9社の事例も紹介され、組織変革を進める過程で、どういった部分に悩み、難しさがあったのか、なにが良かったのか語られていて、組織変革に悩んでいる方には大きな励みになるでしょう。
かといって事例集ではなく、研究者の紺野登さんの解説が効いていて、具象と抽象をいったりきたりしながら、組織変革のイメージが立体化されていく感覚があります。
事例は少し古くなってきてしまっていますが、それでも、人間の行動に大きな変化はありませんので、人事の方や社内コミュニケーションに関わる方、あるいはコンサルタントの方にもヒントがあると思います。
日本におけるCIの第一人者であるPAOSの中西元男氏の本です。
ご本人が手がけられた数々の事例が、成功談ばかりではなく紹介されています。
記載されている事例からは置かれている環境の分析がやや足りないのではないか?という気はしますが、当時としては十分だったのでしょうし、洞察は鋭さを感じます。
必ずしもVIに矮小化されることなく、事業開発や社内活性化に通じるCIの原理原則に則した事例の数々は、大変参考になります。
また、VIの部分もしっかりと既述されており、CIの原理原則から落ちてきたVIの意義・重要性に、深く納得ができます。
私はこの本を2013年ごろに読んだと記憶していますが、それ以降、企業ロゴ(シンボル)を見る目が大きく変わりました。
昨今、シンボリックな企業ロゴは少なくなり、キャンペーンロゴのようなストレートで分かりやすいロゴが増えていますが、計算され尽くしたシンボルが持つ意味や価値に、本書でほんの少しでも触れることができると、人生が少し豊かになります。
企業文化とは何なのか、深く、丁寧に、事例もひもときながら、理論と実践を兼ね備えた名著です。
企業文化のアセスメントを具体的にどのように進めていくべきなのか、その社内での合意の取り方まで、ヒントは非常に多くあります。
まったく古びることがない内容です。
中小企業にもM&Aが見られるようになっているいま、あらためて、組織変革や企業文化革新に限らず、企業文化の融合を考える際にも、多くの示唆を得られるはずです。
表現をするためには、自分の心の中にある声をいかに言葉にしていくか、それを明瞭にしていくかが大切です。
文章でも会話でもプレゼンテーションでも、伝わるコミュニケーションとは以下の2つで構成されます。
コミュニケーション=内容(意見)+表現方法
つまり、一生懸命、表現方法を学ぶ、聞くことに集中する、といったことも大切なのですが、考え方の深め方・広め方、など、内容(意見)がしっかりしていないと、どうにも薄っぺらいものになってしまうのです。
ある程度、経験を積んで型ができてしまったり、逆に経験が少なすぎたりして、どうしても思考も表現も抽象的になり、具体化できないことは誰にでもあると思います。
抽象的なものを抽象的なままで済ませて満足できるのは、文系の研究者ぐらいです。
実務のなかでは、どうしても具体⇔具体や具体⇔抽象を行ったり来たりさせなければ、考えの整理も企画立案も原因究明もできません。
広報やコミュニケーションに関わる仕事でなくても、「思考」、とくに以下に具体化していくのか、考えていることを明確にしていくのかは、すべてのビジネスパーソンにとって必要なことですので、手元に置いておきたい一冊です。
名著であり、困難な仕事・状況に立ち向かう時に、常に拠り所になる本です。
本当に必要な解決は常に困難であり、困難なことはハシゴを外されやすい、反発を生じやすいものです。
反発を生みださないためにどうしたらよいのか、そのようなことが書かれています。
リーダーシップとは権威ある人が発揮するものではない。
問題を認識した人が発揮すべきものである。
問題には「技術的な問題」と「適応が必要な問題」の2種類が存在する。
外科的治療が「技術的な問題」、体質改善が「適応が必要な問題」と言えます。
この「適応が必要な問題」を、どうやって解決していくのか、事例から読み解いていきます。
組織の変革活動や新しい取り組みを導入しようとするときに、なぜ反対する人がいるのか、反対をコントロールすることはできないのか、そのようなことに悩んでいる方は、ぜひ手にとっていただきたい本です。
すでに30年近く前の本ですが、まったく古びることがありません。
日本では、「CI」が1980年代にブームになりましたが、「VI」に大きく偏って拡がってしまいました。
VIも大事な要素ですが、CIは、以下の3つで構成されると考えられています。
コーポレート・アイデンティティの構成要素
CIとはロゴ・デザインなどの「VI」だけで完結できるものではありません。
こうしたCIの基本的な構成の解説ではなく、企業変革に活かすにはどうしたら良いのか、CIの観点でどのような組織診断を実施すれば良いのか、人材開発やリクルーティングまで落とす設計をどうするか、多くのフレームが示されています。
とても分厚く読むのが大変なので、企業文化の階層、企業文化の類型、意思決定スタイルとしての企業文化など、モデルや象限に分けた図を眺めるだけでも多くのヒントがあるはずです。